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安全な登山のために
基本の10ポイント
. 山の気象や地形を十分調査研究し、最新の登山地図を用意しましょう。
  . 経験、技術、体力を考えて無理のない日程、コースを選びましょう。
  . 天候の急変に備え、十分な装備と予備食料を準備しましょう。
  . 単独登山を避け、信頼できるリーダーと行動しましょう。
  . リーダーは、パーティーの一人ひとりの体力、能力、技術をよく知って一緒に行動しましょう。
  . 登山届を必ず提出するとともに、家族などに、登山コースや帰宅時間を告げておきましょう。
  . 無線機、携帯電話等を携行し通信手段を確保しましょう。
  . 予備電池を持ち、保温に心掛けましょう。
  . もし道に迷ったら、自分が判る地点まで戻りましょう。
  10 . 悪天候時は、無理をせず引き返す勇気をもちましょう。
初心者・中高年登山者へのアドバイス
 1 最も危険な「返咲型」登山者

●継続型〜若いときからずっと登山を続けている。
●目覚型〜登山初心者で登山に魅力を感じはじめた。
●返咲型〜若い頃に登山経験があり登山を再開した。
今の体力に合った山を選び、周囲のアドバイスを聞き初心に返ることが大切です。残念ながら若い頃に比べて運動神経は鈍り、体力も低下していることを認識しましょう。山は自然の中にあり、登山道も自然の力で変わる場合があります。昔の記憶だけに頼らず確認を怠らないようにしましょう。中高年登山者では返咲型が特に注意が必要です。
 2 ツアー登山に参加する初心登山者へ
疲れていても集団のペースに合わせなければならず、休みたいと思っても休めない、途中で止めたいと思っても止められないのがツアーや集団での登山。登る山を事前に調査し自分の体力で大丈夫か否かを検討して決めることが大切です。「連れて行ってもらう。」のではなく「自ら参加する。」意識を持ちましょう。
安全な登山のための服装・装備

動きやすい服装と、しっかりした登山靴かトレッキングシューズを履きましょう。特に藪の多い場所でなければ半そででもかまいませんが、ズボンは長ズボンを履きましょう。
汗をかいたときのための着替え、また、天候が急変することがあるので防寒具や雨具(カッパ等)を用意しましょう。
山頂や稜線のように上空が開けている場所では、帽子も必要になります。
水、食料は行程に応じて携帯し、アメやチョコレートのように短い休憩時間で食べられる行動食を用意するとよいでしょう。

(1) 安全に登山するための服装
  登山靴・トレッキングシューズ(履き慣れない靴は、靴ズレの原因になります。また、靴底が破損していないか確認しておくことも大切です。)
  長袖シャツ
  長ズボン(ズボンは伸縮性のあるものが疲れにくく、行動がし易いでしょう。)
  帽子
  手袋
  下着(木綿の製品は避け、吸湿、速乾性に優れた化繊のもの着用しましょう。)

(2)

安全に登山するために
  リュックサック(行程にもよりますが、縦長で30リットルくらいを目安に。防水対策をしっかりと。)
  雨具(セパレーツタイプ、通気性の良い素材が良い。)
  着替え(濡れた肌着は体温や体力を奪います。また濡れた靴下は靴ズレの原因になります。)
  タオル(汗を拭くのはもちろん、怪我をしたときにも使えます。)
 
  食料
  行動食(歩きながら食べられる、パン・飴・チョコレート等)
  山岳地図(行動中は常にコンパス等で現在地を確認するようにしましょう。)
  マップケース
  方位磁石(コンパス)
  ヘッドランプ(両手が使え便利。日没前下山予定でも必携です。)
  ステッキ(上りにも有効ですが、特に下山時に効果があります。長さ調節ができるタイプはリュックサックに収納することもできます。)
  通信機器(アマチュア無線機やGPS発信機、携帯電話。予備電池があるとより安心です。)
  非常食(日帰り予定であっても非常時に備えた1日分位の食料を)
(3) 冬山登山するために
  上記の準備品の他に、専門的な知識と装備が必要です。
遭難原因と防止措置
疲労が溜まると、注意力が散漫になったり、バランスを崩したときに体を支えられなくなり、滑落や転落、転倒事故が起こりやすくなります。出発前日は十分睡眠をとり、早朝に登山を開始し午前中には山頂に着くようにしましょう。
万一、日没となってしまった場合は、行動を中止し、雨や風を避けられる場所を早めに探し、夜間は行動しないで体力の消耗を防ぎましょう。

(1) 滑落・転落
  登山中の重大事故で最も多いのが滑落と転落で、下山時に多く発生する傾向にあります。下山時の方が危険であり、緊張感をもって慎重に行動しましょう。
〜下山時は、靴ひもを締め直すと同時に気持ちも締め直す。〜
(2) 道迷い
  迷ってからでは手遅れ。常に現在地を確認しておくことが大切です。「地図にない」、「最近人の歩いた形跡がない」、「草木が道の中に生い茂っている」、「顔や肩に枝が盛んにぶつかる」等は登山道でない可能性があります。「おかしい」と思ったら無理をせず、すぐに道標等の目標のある地点に戻りましょう。どの方向に進んだら良いか分からなくなった時は、斜面を登り尾根を目指すようにしましょう。谷に入ってしまうと滑落や転落の危険があり、また、ヘリコプターでの捜索の際、発見しにくくなります。
登山マナーについて
(1) 道をはずさない
  比良山系の多様な植物を守るために、登山道をはずれての写真撮影や観察は慎んでください。ほんの少しの、登山道からのはみ出しが、高山植物を痛めたり、土壌を壊して山の自然破壊の始まりとなるのです。休憩のときも植物の上に座らないよう心がけましょう。
(2) ゴミは必ず持ち帰る
  比良山系にはゴミ箱は置いてありません。ゴミは必ず持ち帰りましょう。山林火災の原因になるタバコのポイ捨ては厳禁です。
(3) ペット連れは止めよう
  野生生物への影響も考えられるので、犬などペット連れの登山は止めましょう。また、他の登山者の迷惑にもなります。
(4) 山の水を汚さないで
  水場上流でのトイレは厳禁です。また、川水等での洗濯、食器洗い等は、河川の汚濁につながりますのでご遠慮下さい。食事の残り物は持ち帰り、食器の汚れはティッシュペーパーなどでふき取って下さい。
(5) トイレは決まった場所で
  用便は、トイレのあるところで早めに済ませて下さい。
(6) 登山は登り優先
  登山は登り優先です。ただし、団体登山の場合は、少人数の人を優先して下さい。
参考文献
このアドバイス作成に当たり、次の本を参考としました。
(1)NHK趣味百科「中高年のための登山学」〜安心山歩きのすすめ〜
(2)文部科学省「楽しい登山」〜中高年の安全な登山のために〜
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  比 良 山 遭 難 防 止 対 策 協 議 会